「特に理由がないのに不安で仕方がない」「一度気になり出すと、考えが止まらなくなる」——そんな状態が続くと、日常生活そのものがつらくなってきます。
また、「何をそんなに不安なの」「そんなしょうもないことが不安なの?」家族にそう思ったことはありませんか?
この記事では、不安が止まらない背景として考えられる病気と、対処法、受診の目安について解説します。
- 不安が止まらない背景には、全般性不安症・パニック症・社交不安症・うつ病など、いくつかの病気が考えられる
- それぞれ、不安の出方や伴う症状に特徴がある
- 生活面の工夫だけでなく、カウンセリングや薬物療法といった専門的な対応で改善が期待できることもある
- 症状が長引く、生活に支障が出ている場合は、早めの相談が大切
考えられる背景
| 病気 | 特徴 |
|---|---|
| 全般性不安症 | 特定の出来事に限らず、様々なことに対して慢性的に過剰な心配が続く。落ち着かなさ、筋肉の緊張、疲れやすさを伴うことが多い。 「子供を頻繁に安心させる必要がある」そう答える親も多いです。 |
| パニック症 | 突然、動悸・息苦しさ・めまいなどを伴う強い不安発作(パニック発作)が起こる。「また発作が起きるのでは」という予期不安と、パニックが起こりそうな場面を避ける回避行動を伴いやすい。発作中は「やばいやばいやばい」「死ぬんじゃないか」と感じることも多いという |
| 社交不安症 | 人前で話す、注目されるなど、対人場面に限定して強い不安を感じる。 子供の場合は泣く、癇癪、凍りつく、縮み上がる、話せない などの症状になることも これは6ヶ月以上続くことが重要 |
| うつ病 | 気分の落ち込みや意欲低下とともに、不安症状が併存することも少なくない。詳しくはうつ病ページへ |
実際には複数が重なっていることもあり、症状だけで正確に見分けるのは難しい場合もあります。
対処法として考えられること
- カフェインの摂取を控える(不安症状やパニック発作を強める場合がある)→特にパニックはかなり減る
- 睡眠リズムを整える
- 軽い運動を取り入れる
- 症状が強い場合、SSRIなどの薬物療法が用いられることがある。エスシタロプラム(レクサプロ)は社交不安症、セルトラリン(ジェイゾロフト)はパニック症にも用いられる薬として知られている。パニック発作はSSRIでかなり減る!!
薬物療法を始めた場合、効果を感じにくい、あるいは症状が落ち着いてきたからといって、自己判断で薬を中断しないでください。量の調整や中止のタイミングは、必ず主治医と相談しながら進める必要があります。
こんな時は受診を検討してください
- 不安が強く、日常生活(仕事・家事・外出など)に支障が出ている
- 動悸・息苦しさなど、体の症状を伴う発作がある
- 不安のために眠れない状態が続いている
- 気分の落ち込みや意欲低下も伴っている
気分の落ち込みが中心の場合は、うつ病とはの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
- 不安が止まらない背景には、全般性不安症・パニック症・社交不安症・うつ病などが考えられる
- 生活面の工夫に加え、カウンセリングや薬物療法といった専門的な対応で改善が期待できることもある
- 薬物療法は自己判断で中断せず、必ず主治医と相談しながら進める
- 症状が長引く、生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関に相談を
この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療の代わりになるものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。詳しくは免責事項をご覧ください。

